GoProがアクションカメラとして優れている5つのポイント
カメラの市場は縮小傾向にありますがアクションカメラ分野は成長が続いています。
この分野を作り出したのがGoProです。
アクションカメラとはどんなカメラでGoProが、この種類のカメラとしてどんな特徴を持つか見てみました。
現在発売されているGoProの各モデルの特徴や各モデルがどんな目的を持った人に適しているかについても触れます。
またGoProはアクション撮影以外にも使う事ができます。
その内容についても紹介します。
GoProは最初のアクションカメラ
GoProはアメリカの企業Woodman Labsが発売しているアクションカメラです。
今ではGoPro以外のアクションカメラも発売されていますが、この分野を作り出したカメラです。
創業者のニック・ウッドマンが自身のサーフィンを撮影してもらおうとしたところ、うまくいかなかった事が会社設立や後にGoProの開発につながりました。
GoProという名前はプロのアングルで撮影できるカメラという意味でつけられたものです。
アクションカメラはどんな特徴のカメラか
アクションカメラとは撮影者の目線から見た動画を撮るために特化した小型のカメラです。
オートバイや自転車のハンドルやヘルメットに取り付けることでライダーが見ているのと同じ光景を味わえる動画が撮影できます。
この撮影の方法からウェアラブルカメラが別名になっています。
このような過酷な状況下での撮影を行うために他のカメラと比べて堅牢で防水や防塵機能を備える事も特徴のひとつです。
GoProで撮影できる画像の種類
GoProでは激しい動きでのアクション画像だけではなくスローモーションの撮影やタイムラプス撮影が可能です。
タイムラプス画像とは動画を一定時間毎にこま撮り撮影してそれを通常速度で再生する事で長い時間の経過をわずかな時間にした画像の事をいいます。
この撮影ではアクション撮影と異なり定点にカメラを固定しての撮影になります。
アクションカメラと呼ばれていますがGoProはこうした撮影も得意なのです。
GoProの現行モデルは4種類
GoProは現在四つのモデルが発売されています。
アクションカメラのモデルとしてはBlack、Silver、Whiteの三機種があります。
最上位モデルがBlackで撮影の解像度として4Kを選ぶ事ができ手ぶれ防止機能としてもHypersmoothという強力な機能を持ちます。
SilverやWhiteにも手ぶれ防止機能が備わりますがBlackに比べると性能は落ちます。
Blackはプロ仕様の撮影を求める人に適したモデルになります。
Silverの場合も4K解像度を選ぶ事が出来ますが、この解像度で選べるフレームレートがBlackに比べて低いので大きなフレームレートを必要とするスローモーション撮影では不利になります。
その代わりBlackより安いので4K撮影の入門モデルとして選ぶ事ができます。
Whiteは4k撮影には対応していませんが価格は一番安いので特に高解像度は求めないがアクション撮影をしたい人におすすめのモデルです。
アクションカメラ入門に適したモデルです。
ここまでの説明で出てきたフレームレートと解像度の意味は次の通りです。
フレームレート
フレームレートは1秒間に撮影できる静止画のコマ数でfps(Frame per second)という単位で表します。
240fpsなら一秒間に240枚撮影される、240分の1秒毎に画像が撮影される事を意味します。
解像度
解像度はビデオに含まれる水平ラインの数の事で例えば1920×1080pだと画面の1920ピクセルの幅にたいして1080本の水平ラインがあるという事です。
この数が大きい程、微細な画面になります。
GoProは他のカメラとどう違うのか
GoProがアクションカメラとして優れている点をまとめてみましょう。
サイズと重さ
サイズが手の平に収まるくらいの小ささで軽量なので色々なところ、例えばヘルメットや自転車のハンドル部分などに取り付ける事が出来ます。
このおかげでサイクリング中やスカイダイビングなどの様子を臨場感たっぷりに撮影できます。
身体や乗り物などに固定するためのマウントが用意されています。
カメラを専用のケース(ハウジング)に入れたり固定用マウントなどと組み合わせて様々な撮影方法がとれるという点も大きいです。
マウントの中でもエクステンションアームの3-wayはカメラアーム、カメラグリップそして簡易三脚として三つの使い方が可能でアクションカメラからは離れますが一つの場所に固定してタイムラプス撮影をしたり、自撮り撮影にも使えたりする優れものです。
一番最初に用意するマウントとしておすすめです。
簡単な操作
普通のビデオカメラはファインダーを覗いたり液晶ビューを見ながら撮影をします。
GoProの場合は撮影品質として調整できる項目がありますが、とりあえずは解像度やフレームレートを撮影する目的に合わせておけば良いでしょう。
シャッターボタンを押せば撮影が開始される基本的には終了まで操作する事はありません。
現在発売されているモデルはカメラ背面にタッチパネルが搭載され設定をする事が出来るようになっています。
なおスマホ用アプリ(iPhone用、Android用)を使えば遠隔操作が可能です。
GoProをつけて撮影する人の他にスマホアプリを撮影中に操作する人がいれば更に面白い撮影が出来そうですね。
過酷な環境下での使用を想定
カメラを収めるハウジングには防水・防塵対策がされています。
防水といっても生活防水のような簡易的なものではなく水深数十メートルまで耐えられるというものです。
これのおかげでスキューバダイビングなどで海中での撮影も出来るわけです。
また防塵のおかげで砂埃が多いような環境であっても撮影ができます。
これこそアクションカメラゆえの装備です。
広角での撮影
GoProは大きな視野角を撮影できる超広角レンズを持っています。
普通のビデオカメラでは難しい広角撮影が可能になります。
このため周囲の景色まで余すところなく撮影でき迫力のある光景が撮影できます。
またアクションカメラからは離れますが、広角撮影のおかげで以外にも自撮りにも向いているカメラになっています。
手振れの防止
原則としては撮影対象を見ず動き回る状態から撮影するので、そのままだと撮影画面は当然ぶれまくりになります。
GOProは最初手振れ防止機能が付いておらずコストを下げていたのですが現在のモデルには防止機構がついています。
これはどんなものなのでしょうか。
GoProの手振れ防止機構
GoProや他のビデオカメラには手振れで画像がぶれないようにする機能がついています。
手振れを補正する方法には光学式手ぶれ補正と電子式手ぶれ補正があります。
光学式はカメラのぶれをジャイロセンサーで検知してその揺れを打ち消すようにレンズまたは光を検知するセンサーを動かして画像のぶれを防ぐやり方です。
センサーにはぶれがない画像が届きます。
電子式はセンサーが受けた画像をコンピュータで修正するやり方です。
この補正方法がモデルやメーカーによって異なります。
この手法の良し悪しで画質が決まる事になります。
光学式のようにレンズやセンサーを動かす装置が必要ないので構造が単純でカメラの価格を抑える事ができます。
その代わりぶれている画像を修正するので補正には限界があり光学式には比べて画質は劣ります。
GoProは電子式補正ですがジャイロセンサーを使ってどのようにカメラが動いたかを検知して画像を修正するやり方です。
Hero6モデルでGoProには、この形式の手ぶれ補正装置が採用されましたが、最新モデルHero7では最上位モデルのBlackでは補正方法を改良したHypersmoothという機能が搭載されています。
残念ながらSilverやWhiteには搭載されていません。
Hypersmooth機能を考えて激しい動きをする撮影を考えているならHero7 Blackがおすすめです。
スローモーション撮影
アクションカメラとしてはスローモーション撮影も魅力的な機能です。
スローモーションを撮影するにはどんな点に注意するべきでしょうか。
スローモーション動画は高いフレームレートで撮影したものをゆっくり再生する事で作ります。
例えば240fpsで撮影したものを1秒間に60コマで再生すれば3分の1倍速になります。
高いフレームレートで撮影したなら半分や三分の1倍速で再生しても滑らかな動きになりますがフレームレートが低いとコマ送りの状態になります。
したがってスローモーション画像を作りたいなら高いフレームレートで撮影する必要があります。
ただし画像の解像度を高くするほど低いフレームレートしか選べなくなります。
スローモーション動画を作るときは解像度とフレームレートをよく考えて選びましょう。
まとめ
GoProはアクションカメラに適したポイントを持っています。
1サイズが小さく軽量なのでどこにでも設置できる2操作が簡単で撮影開始時にボタンを押すだけ3優れた防水・防塵機能のおかげで過酷な環境下で使用可4超広角撮影が可能で迫力のある景色が撮影できる5強力な手ぶれ防止機能これらの特徴のおかげで臨場感あふれる動画の撮影・作成が可能なのです。