ドライブレコーダーの代わりにGoPro(ゴープロ)を活用するのはおすすめできない理由

最近では、自動車の運転中に発生した事故や事件が多く報じられ、それに伴ってトラブルの証拠になるドライブレコーダーの必要性も話題になっています。

そういった中で、普段は自宅に置いてあるGoProカメラをドライブレコーダーとして有効活用できないかと考える方もいると思います。

しかし、GoProをドライブレコーダーとして活用することに対しておすすめできない点がありますので、この記事ではその理由について紹介していきます。




GoProをドライブレコーダーの代わりとして活用することがおすすめできない理由

コンパクトサイズなのにアクションカメラとして高画質映像を撮影することができるGoProカメラは、同じような形状のドライブレコーダーとして使用しやすいと思う方も少なくないと思います。

しかし、GoProカメラとドライブレコーダーでは異なる部分があり、ドライブレコーダーの代わりにGoProを使用することをおすすめできない点があります。

それを踏まえまして、ここからはドライブレコーダーの代わりにGoProの使用がおすすめできない理由を紹介していきます。

長時間の使用による発熱が原因で止まってしまう可能性がある

GoProは長時間に渡る連続撮影に優れているわけではなく、使用し続けることによって本体が発熱して止まってしまうことがあります。

これはGoPro本体の不具合によるトラブルではなく、寒冷地での使用も想定に含めたバッテリーウォーマーが内蔵されているため、本体が発熱する仕様となっています。

この発熱によるフリーズは、GoProの利用環境によって異なるのですが、10分を超える連続撮影時に発熱することが多く、車内の温度を快適な状態で走行することで発熱しやすい状況になってしまいますし、夏場の車内などでは特に厳しい状況になってしまいます。

また、長時間の撮影も想定に含めたドライブレコーダーとしてGoProを使用する場合、電源を確保した状態で使用するケースが多くなると思うのですが、充電しながら撮影することもバッテリーの温度が上がりやすくなってしまいます。

従って、走行中に一部の場面を撮影するのが目的なら有効活用できるものの、走行中の全てを撮影することを目的としたドライブレコーダーとしてGoProを利用することはおすすめできません。

運転時間に応じて電源の確保が必要になる

GoProカメラでの撮影は、メーカーが発表している連続撮影時間が1時間や2時間を超える製品でも実際は異なる場合があり、使用している状況によってはバッテリーの消費が想定よりも短くなってしまう可能性があります。

そのため、長時間の運転が多い方でGoProをドライブレコーダーの代わりに使用する場合、車内にある電源のシガーソケットや外部バッテリーなどを利用して電源を確保する必要があります。

また、GoProの充電ケーブルは車内で確保できる電源まで届くほど長くありませんので、長さが足りるケーブルを別途で用意する必要があります。

これらのことから、充電しながら撮影することで発熱してフリーズしてしまうことを抜きに考えても、GoProカメラをドライブレコーダーの代わりに使用することがおすすめできない理由の一つとなっています。

自動車のエンジンとGoProの録画は連動していない

ドライブレコーダーとして発売されている製品は、ほとんどが自動車のエンジンを起動させるとドライブレコーダーの電源も自動的に起動し、個別にスイッチを入れなくても撮影を開始してくれます。

一方、GoProの場合は電源の起動から録画を開始するまでを手動で行う必要がありますので、自動車の利用回数が多ければ多いほどGoProの使用が面倒に感じてしまいます。

また、手動で撮影を開始する必要があるGoProでは起動し忘れてしまうことがあり、撮影し忘れた時に映像が必要な事態に陥っては本末転倒ですので、防犯対策として車内や車外を撮影するカメラは手間がかからずに自動で撮影してくれるものがおすすめと言えます。

突発的な衝撃の際に映像を保存してくれる録画機能がない

ドライブレコーダーの中には、衝突事故や急ブレーキなどによる突発的な衝撃を感知し、感知した前後の映像を自動的に保存してくれる機能が備わっている製品もあり、その後に自動車を動かしても衝撃を感知した時の映像は消去されることはありません。

この機能は、ドライブレコーダーを使用する大きなメリットと言えると思うのですが、この機能は残念ながらGoProカメラには搭載されていませんので、GoProで撮影した事故当時などの映像データを取り出して保存する必要がありますので、突発的な衝撃の際の利便性はドライブレコーダーよりも劣ってしまう点もおすすめできない理由の一つです。

駐車中の監視を目的とした録画が困難

ドライブレコーダーの中には、駐車している時の映像も録画してくれる監視機能が備わっているモデルがあり、自身の車に対する事故などの衝撃や人物の動きを感知して自動的に録画がしてくれますので、駐車中の当て逃げ事故や車上荒らしなどの対策になる非常に有効な機能となっています。

この機能はGoProにはありませんので、駐車中も常に撮影する場合は起動させた状態で撮影し続ける必要がありますし、撮影時間によっては外部バッテリーで充電しながら行う必要がありますので、監視カメラとしてGoProを使用するのも大変困難と言えます。

また、車上荒らしにとってGoProカメラや外部バッテリーは恰好の的になってしまう恐れがありますので、駐車中の防犯機能がないGoProをドライブレコーダーとして使用するのはおすすめすることはできません。




まとめ

GoProカメラは、臨場感のある映像の撮影には適しています。

そのため、ドライブ中の映像を撮影するのにも有効活用できると思うのですが、ドライブレコーダーとしての利便性や機能性にはあまり期待できませんので、GoProカメラの機能や性能を考えるとレジャーといった用途で活用することをおすすめします。