GoPro(ゴープロ)で夜の撮影をするときの注意点は?  4つのチェックポイント

GoProは、旅行やスポーツの撮影で重宝されているため、なんとなく昼間に使うことが多いイメージもありますが、実際には時間帯が限定されるものではありません。

夜の撮影であっても、便利に使うことができるのです。

ただし、夜の撮影をするときは、いくつかの注意点を抑えておく必要があります。

では、GoProを夜に使うときのポイントについて、詳しく説明していきましょう。

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設定はナイトフォトで

GoProで夜間の撮影をするなら、昼間と同じ撮り方をするのはよくありません。

普通に撮ってみたところで、夜の風景などはきれいに写らないのです。

やたらと暗くなってしまい、そこに何があるのかわからないような残念なものが出来上がることもあります。

これには、光の量が極端に少ないことが影響しています。

昼間は明るいので、いきなり撮ってもそれなりに見やすくなりますが、周囲の光が少ない夜の撮影だと、そう簡単にはいきません。

光をうまく取り込むことができないため、どうしても見にくくなってしまい、なかなか思いどおりの撮影ができないのです。

しかし、何かの記念になる撮影などをするときは、そんなことでは困ってしまいます。

大切なものなら、暗い場所でもなるべくきれいに撮りたいものです。

そんなときにおすすめなのが、GoProのナイトフォトモードになります。

ナイトフォトは、シャッタースピードを調整することで、撮影時の光の量を増やすことができます。

そのため、GoProを始めたばかりの初心者でも、夜間のきれいな撮影が可能になるのです。

シャッタースピードは遅めに

GoProのナイトフォトモードでシャッタースピードを調整するときは、速くするのではなく、遅くするということを覚えておいてください。

光の少ない夜間の撮影で、できるだけ多くの光を取り込むようにするためには、遅めのシャッタースピードが最適です。

夜の撮影でも、照明の多い街中で撮るときや、花火などの光があるようなときは、2~5秒くらいの速いスピードでも構いません。

しかし、周囲が暗い中で夜空を撮影したいときなどは、そのスピードだと少し速すぎます。

本当に暗い場所で撮るなら、30秒に設定しておきましょう。

それくらいシャッタースピードを押さえておけば、しっかりと光を取り込むことができるため、夜間でも比較的きれいな撮影ができるようになるのです。

使い始めたばかりでよくわからないようなときは、とりあえず自動にしておいてください。

それならオートで調整してくれるので、無難にきれいな映像を撮ることができます。

ナイトラプスも

GoProには、「簡単にタイムラプスを撮影できる」という特徴もあります。

タイムラプスとは、長い映像をギュッと縮めたものです。

そうすることで、風景などが速いスピードで変化していく様子を見ることができます。

夜間に撮影を行った場合、たくさんの光が流れるように動く夜景や、美しい星の動きなどを楽しむことができるのです。

ただし、夜間のタイムラプス撮影では、やはり設定が重要になります。

夜の撮影に適した設定にすることで、よりきれいなタイムラプスを撮ることができるのです。

そこでおすすめなのが、ナイトラプスという撮影モードです。

ナイトフォトモードのタイムラプス版のようなものなので、このモードを選んでおくと、暗い場所でもきれいな映像を撮ることができます。

こうした便利な機能をうまく利用して、夜の撮影を思う存分楽しみましょう。

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ISO感度を上げる

GoProのナイトフォトモードは、Protuneという機能により、さらに細かい設定ができるようになっています。

初心者がいじるには若干ハードルが高いので、慣れていない人は普通にナイトフォトの撮影でも構いませんが、クオリティをさらに上げたいときは、この点もしっかりチェックしておきましょう。

Protuneでは、色の濃淡や白の補正などを設定できるようになっています。

その中でも特に注目しておきたいのが、ISO感度の設定です。

ISO感度というのは、光を捉える感度のことなので、暗い場所でなるべく明るさを出したいときは、この値をうまく調整してください。

数値を高く設定しておくと、取り込める光の量を増やすことができます。

明るくなりすぎない程度のちょうどよい値を見つけて、夜の風景をきれいに撮影しましょう。

画質もチェック

ProtuneでISO感度を変更するときは、画質の方もよく見ておくことをおすすめします。

ISO感度は、ただむやみに高く設定すればよいわけではありません。

数値を高くすると、変にざらつきのある画質になることがあるのです。

光を多めに確保できたとしても、画質が落ちてしまったのでは、きれいに撮ることができなくなります。

失敗を避けるためには、明るさと画質の両方をチェックしながら、最もバランスがよくなる設定を見つけることが大切です。

細かい作業ではありますが、こだわって撮影したいときは、ぜひ挑戦してみてください。

昼間も調整

夜間の撮影でISO感度をいじったときは、昼間の撮影に注意してください。

ISO感度をそのままにしていると、もとから光が多い昼間の撮影では、やたらとまぶしくなることが多いのです。

そのため、夜に調整したからといって、そのまま放置してはいけません。

環境に合った設定になるように、昼間もしっかりと調整を行うべきです。

普段から夜の撮影だけに使っているなら問題はありませんが、時間帯に関係なく使うことが多いなら、その都度チェックする癖をつけておきましょう。

常に適切な設定にして使えば、初心者でも上手に撮ることができます。

三脚を使う

GoProで夜間の撮影をするときは、ただ設定を変えただけで安心してはいけません。

しっかりと固定してから撮ることも、忘れてはいけない重要なポイントのひとつなのです。

これには、シャッタースピードが関係しています。

光を多く取り込むためにシャッタースピードを遅くしたときは、シャッターが開いている時間が長いために、通常よりもブレやすい状態になります。

そのため、固定することを軽視していると、いくら光を取り込んでいても、うまく撮れなくなってしまうのです。

このようなデメリットを防ぐためには、三脚を利用しましょう。

GoProを三脚でがっちり固定しておけば、シャッタースピードが遅くなっても問題はありません。

光を多く確保しつつ、ブレもしっかりと抑えることができるのです。

星を撮るなら月に注意

GoProで夜に星を撮りたいときは、星だけでなく、月にも気を配る必要があります。

月の光が煌々と降り注ぐような明るめの夜は、星空を撮るには不向きです。

あまり明るいと、その光が邪魔になり、星だけをきれいに撮ることができなくなります。

そのため、設定をチェックし、ブレを抑えるための固定をしっかり行っていても、月の光を考慮に入れていない場合は、失敗してしまうこともあるのです。

星をきれいに撮るなら、月の状態も忘れずに確認しておきましょう。

初心者だと見落としてしまうことも多いポイントですが、きちんと明るすぎない日を選んで実行すれば、美しい星空を撮影することができます。

まとめ

GoProで夜の撮影をするときは、適当に撮ったりしてはいけません。

昼間とは違った注意点もあるので、それらをチェックしてから始めるようにしてください。

暗い場所でもナイトフォトを使わなかったり、固定をおろそかにしていたりすると、なかなかきれいに撮れず、イライラしてしまうこともあります。

ここで紹介したポイントをしっかり確認して、上手な撮り方をしていきましょう。